【手順解説】Photoshopのバッチには専用フォルダがオススメ

photoshopのバッチ Web Creation

Photoshopで大量の画像を一括処理するのに「バッチ」は欠かせません。僕は、以前はバッチ後のファイルの保存先をそのつど指定していたのですが、今はマシンの中に「処理済み」フォルダをつくり、いつもそこを指定しています。ちょっとしたことですが、それだけで効率がずいぶん変わります。ここではその具体的な方法を、Photoshopのバッチの手順を含めて解説していきます。

※2023年6月4日追記:「Photoshop 2022」を使ってスクリーンショットを撮り直しました。とはいえ、それ以前のバージョンでも手順は変わりません。

Photoshopでバッチ用のアクションを作成

まずは、バッチ用のアクションをつくる手順から紹介していきます。

Photoshopのバッチは、[別名で保存]コマンドを含むアクションを作ることから始まります。アクション内で通常の保存(上書き保存)をしてしまうとうまくいかないので、アクションの最後は[別名で保存]で終わるようにしましょう。以下、具体的な手順をご紹介します。

新規アクションを作成
アクションパネルで[新規アクションを作成]ボタンを押します。
新規アクションの名前を指定
開いたウインドウでアクションの名前を決めます。名前は後からでも変更できますが、なるべくわかりやすい名前にしておくのがいいでしょう。
別名で保存を選ぶ
記録が始まるので、カラーモードの変換(RGB→CMYKとか)や解像度の変更など、自分がアクションに登録したい操作を行いましょう。必要な操作が終わったら、[ファイル]メニューから[別名で保存]を選びます。あくまで「別名で保存する」というアクションを記録することが目的なので、この時の保存先はどこでもいいです。
アクションパネル
別名で保存が終わったら、[アクション]パネルの停止ボタンを押してアクションの記録を停止します。アクションパネル上は[保存]としか書かれていませんが、実際は[別名で保存]として覚えられているのでご心配無用です。

バッチウインドウの設定のコツ

いよいよ本題です。バッチ処理では、処理後の保存場所を指定することができますが、毎回場所をしているのが面倒です。あらかじめバッチ後の保存場所を決めておき、バッチが終わってから処理後のファイルを好きな場所に移したほうが手順が楽になります。

バッチのたびに別のフォルダを指定しようとすると、毎回ファイルダイアログを開き、フォルダ階層を辿っていく操作が発生してしまいます。積み重なっていくと、案外これが結構面倒なのです。しかし、保存先を一カ所に指定した場合、Photoshopは前に指定した保存先フォルダを記憶してくれているので、場所を指定し直す操作が不要になります。そのままバッチを実行して、ひととおり完了してからファイルを目的の場所に移動させるほうがずっと効率的になるのです。

それでは手順をご紹介しましょう。

保存場所となるフォルダを作成
先にFinder上(Windowsの場合はエクスプローラー)で保存場所となるフォルダを作成します。場所はどこでもかまいません。1度つくったら、以後はこのフォルダをずっと使い続けます。
メニューでバッチを選択
下準備が終わったら[ファイル]メニューの[自動処理]→[バッチ]を選びます。
バッチ設定ウインドウ
バッチ設定ウインドウが開きます。[アクション]プルダウンメニューで実行するアクションを指定、[ソース]は[フォルダー]にして、[選択]ボタンを押して対象のフォルダを指定します。[実行後]も[フォルダー]を選び、[選択]ボタンを押してから、先ほど作成したフォルダを指定します。
別名で保存コマンドを省略
[”別名で保存”コマンドを省略]のチェックボックスは必ずオンにしておきましょう。設定が終わったら右上の[OK]ボタンを押すとバッチが始まります。
処理済みの画像が保存されたところ
作成したバッチ用のフォルダを見ると、処理済みのファイルが保存されているのがわかります。あとはこの画像を好きな場所に移動すればOKというわけです。

バッチ用フォルダを素早く開く方法を用意すると便利

さらにバッチ処理が多い人は、この[処理済み]フォルダに素早くアクセスできる方法を用意しておくと、さらに効率アップが望めます。Macだとドックやサイドバーに登録するとか。ウィンドウズだとショートカットを作るとか?

画像を一括処理する機会が多い人はぜひお試しあれ。

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