現行Macの画面サイズを図にして並べてみました。図にすることで、それぞれの大きさの違いがより具体的にイメージできるのではないでしょうか。今回は、物理サイズの差、ピクセルサイズの差、さらにスケーリング解像度のデフォルト値の差をそれぞれ比較していきます。
物理サイズによる大きさの違い
まずは物理サイズの違いです。実際の縦幅、横幅の比較ですね。Appleでは「13インチMacBook Air」や「16インチMacBook Pro」といった呼び方をしますが、実際は13.3インチだったり、16.2インチだったりと、コンマ数インチ違っていることがあるので注意しましょう。
ここで見えること
- Studio Displayの横幅は13インチMacBook Airを横に2枚並べたくらい
- iMacは24インチと言っていますが、実際の対角は23.5インチ
![](https://www.jkodaira.info/wp-content/uploads/2023/06/mac_displaysize_01-2-1024x801.jpg)
Macの画面の物理サイズ一覧
- 13インチMacBook Air(M2/M3):13.6インチ
- 15インチMacBook Air(M2/M3):15.3インチ
- 14インチMacBook Pro(M3/M3 Pro/M3 Max):14.2インチ
- 16インチMacBook Pro(M3 Pro/M3 Max):16.2インチ
- iMac(M3):23.5インチ
- Studio Display:27インチ
- Pro Display XDR:32インチ
ピクセルサイズによる大きさの違い
続いてピクセルサイズの違いを図解化しました。物理サイズとは、微妙に違うのがわかると思います。これはモデルごとに画面のピクセル解像度(ppi=pixel per inch)が違うためです。例えば、MacBook Airのピクセル解像度は224ppiなのに対して、MacBook Proは254ppi。この違いが、ピクセルサイズの差に影響してきます。
ただし、Macの場合、ピクセルサイズが広いからといって、単純に広々とした作業スペースが確保できるわけではありません。作業スペースの広さは、次で説明するスケーリング解像度での違いが重要になってきます。
ピクセルの話は、「ピクセル解像度の高いディスプレイのほうが画像などをより滑らかに(高精細に)表現できる」という理解でいいと思います。
ここで見えること
- MacBook Proは、MacBook Airよりもピクセル解像度(ppi)が高い
- ピクセルサイズで比べると、15インチMacBook Airより14インチMacBook Proのほうが広い
- デスクトップやAppleディスプレイは、ノートブックよりもピクセル解像度が低い。
![](https://www.jkodaira.info/wp-content/uploads/2023/06/mac_displaysize_02-2-1024x800.jpg)
Macの画面のピクセルサイズ一覧
- 13インチMacBook Air(M2/M3):2,560×1,664ピクセル(224ppi)
- 15インチMacBook Air(M2/M3):2,560×1,600ピクセル(227ppi)
- 14インチMacBook Pro(M3/M3 Pro/M3 Max):3,024×1,964ピクセル(254ppi)
- 16インチMacBook Pro(M3 Pro/M3 Max):3,456×2,234ピクセル(254ppi)
- iMac(M3):4,480×2,520ピクセル(218ppi)
- Studio Display:5,120×2,880ピクセル(218ppi)
- Pro Display XDR:6,016×3,384ピクセル(218ppi)
スケーリング解像度のデフォルト値の違い
3つ目は、「スケーリング解像度のデフォルト値」の比較です。この値によって、実際の作業スペースの広さが決まります。Macでの作業の快適さを左右する、とっても重要な数値なのですけれど、Appleの製品紹介ページではあまり丁寧に解説していないのが残念です(「スケーリング解像度って何?」という方は、この後に補足解説を書き留めましたのでご覧ください)。
デフォルト値はあくまで初期値であり、それより上の(画面をより広く扱える)設定を選ぶこともできます。とはいえ、個人的にはデフォルト値で使うのが一番快適だと思います。物理サイズが小さいMacで高いスケーリング解像度を選んでも、メニュやボタンが小さくなって操作しにくいのでは…というのが僕の印象です。
もちろんその辺りの感覚は人によって変わってきます。図解は一つの目安としてご覧ください。
※Studio DisplayやPro Display XDRなどの外部ディスプレイには、デフォルト値として指定されている数値はありません。
ここで見えること
- ノートブックの場合、デフォルト値のサイズ比は物理サイズのサイズ比とほぼ等しい
- 15インチMacBook Airは、デフォルト値で比べれば14インチMacBook Proよりもずっと広い作業スペースを確保できる
![](https://www.jkodaira.info/wp-content/uploads/2024/10/mac_displaysize_03-1024x800.jpg)
Macのスケーリング解像度のデフォルト値一覧
- 13インチMacBook Air(M2/M3):1,470×956ピクセル
- 15インチMacBook Air(M2/M3):1,710×1,107ピクセル
- 14インチMacBook Pro(M3/M3 Pro/M3 Max):1,512×982ピクセル
- 16インチMacBook Pro(M3 Pro/M3 Max):1,728×1,117ピクセル
- iMac(M3):2,240×1,260ピクセル
補足解説(用語解説)
ピクセル解像度
画面のピクセル密度を表す言葉です。ppi(pixel per inch)で表現します。1インチあたりに並ぶピクセル数という意味です。ピクセル解像度が高いディスプレイは、同じ画面サイズでもより細密な表現が可能になります。
スケーリング解像度
スケーリング解像度とは、Macのディスプレイで文字やアイコンを見やすく調整する機能です。今のMacのディスプレイはどれも解像度が高いため、例えば20ピクセルの文字をそのまま表示してしまうと、小さすぎて読みにくくなります。そこでMacはスケーリング解像度を用いて、別のサイズのディスプレイのように振る舞います。
13インチMacBook Airの「スケーリング解像度のデフォルト値」は1,470×956ピクセルですが、これは、「従来型の1,470×956ピクセルのディスプレイ相当」に見えるように振る舞います、という意味です。
スケーリング解像度の設定はMacごとに数種類用意されていて、システム設定で変更可能です。その初期値が「デフォルト値」です。
まとめ
基本的には、物理サイズが広くなればピクセルサイズも広くなって、作業スペースも広くなります。わざわざ図解にするまでもないことかもしれません。
しかし、13インチMacBook Air(M2)と14インチMacBook Proの画面サイズの差は、「わずか1インチ」では片付けられません。そもそも実際の寸法は13.6インチと14.2インチで、その差は0.6インチです。また、ピクセルサイズで比べると、実際の寸法以上に大きな差があります(約118%ほど広くなります)。
ちょっとした違いかもしれませんが、細かく見ていくと意外と大きな違いになるのではないでしょうか。みなさまのMac選びに役立てば幸いです。
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