編集者・小平淳一の共有ノート編集者&ライター。デジタルライフやクリエイティブに関する日々の発見を綴っていきます。 About me

僕がiPad用イラストアプリでアイビスペイントを選んだ理由

最近の僕は、以前ほどイラストを描かなくなってきました。それでも雑誌でイラスト系ツールの記事を描くことがたまにあって、いろいろなiPadアプリを使っています。そんな数あるイラスト作成アプリの中で、僕が今もっとも気に入っているのが「アイビスペイント X」というアプリです。
 

ユーザインターフェイスって重要

 
たまにしかイラストを描かない僕にとっては、ユーザインターフェイスの良し悪しがかなり重要です。
 
まず、画面がツールやパネルだらけになるようなアプリは、個人的にはあまり好きではありません。キャンバスが狭くなってしまうし、どこに何があるのか迷ってしまいます。馴れで解消する部分だとは思いますが、ぱっと見でごちゃごちゃしたアプリは、その時点で避けたくなってしまいます。
 
しかし、逆にシンプルすぎるのも困りものです。見た目シンプルなせいで、使いたい機能がサブメニューの中に隠れていたりして操作に手間取ったり、そもそも使いたい機能があるのかどうかもわからないパターンもあります。
 
そういう観点で、アイビスペイントはちょうどいいです。パネル類は適度にスッキリしているし、アイコン類はわかりやすい。日本語でツール名やボタン名が書いてあるのも親切です。また、何か操作をすると、一瞬だけ自分の行った操作が「パッ」と表示されるのも親切です。例えば、新規レイヤーを追加するボタンを押した瞬間、画面に「新規レイヤーの追加」という文字が現れて、自分の行った行為の答え合わせができます。いろいろなアプリを試していると、こうした「視覚的フィードバック」が意外に重要だと感じます。
 
ユーザインターフェイスの好みは人によってさまざまだと思いますし、日々たくさんのイラストを描く人は別のポイントが重要なのかもしれません。しかし僕にとっては、久しぶりに起動した時でもすんなりと操作ができるユーザインターフェイスというのが大切だと感じているのです。
 

 
これがアイビスペイントの画面。ある程度スッキリしていて、わかりやすさもあって、ちょうどいい感じです。
 
 

アイビスペイントは細かくカスタマイズできるのがうれしい

 
あと、使い勝手のカスタマイズ性が高い点もいいと思います。
 
第一に、左利き用にインターフェイスを変えられるようになっているのがうれしいです。右利きの人はピンとこないかもしれませんが、左利きは通常のインターフェイスだといろいろ不便なことが起きるのです。描いているときに意図せず変な部分に手が当たってツールが切り替わってしまったり。その点、アイビスペイントは、左利き用にツールパネルの位置を反対にできるようになっています。
 
そのほか、僕は2つの設定を変更しています。
 
1つ目は、「クイックスポイト」の機能をオフにする設定。クイックスポイトというのは、ペン先がキャンバスの同じところを指し続けた時、その部分の色を拾うという機能です。僕はけっこう誤動作してしまうのでオフにしています。できればクイックスポイトが発動する時間を設定できるといいんだけど、今のところは設定できないようなので。
 

 
上が設定画面を開いたところ。上から3つ目が「クイックスポイト」のオン/オフ。画面真ん中あたりに、ツールの位置設定があります。
 
そして2つ目は、レイヤー行の高さの変更です。レイヤーパネルを開いたときの見た目に影響します。僕はとにかくレイヤーをたくさん作るタイプなので、レイヤー行の高さを少なめにして、1画面にたくさん入るようにしました。
 

 
これが、レイヤーの行を少し縮めた状態。標準だともう少し各レイヤーが大きいです。もっと縮めることもできるのですが、そうすると「ハードライト」とか「普通」とかの「レイヤーモード」が表示されなくなってしまいます。
 
ちなみに、このレイヤーパネルはちょっと不満もあります。いくらレイヤー行の高さを縮めても、レイヤーパネル自体が大きくて、画面の大半を塞いでしまうのが気になります。もっとレイヤーパネル自体をコンパクトにできるといいんですが…。
 
 

もうパソコンでイラストを描くことはないかも…

 
昔は、デジタルでイラストを描くときはPhotoshopがメインでした。Macで使えるイラスト作成ソフトはいくつか選択肢があり、やはりいろいろなものを試しました。
 
しかし、機能面の豊富さではやはりPhotoshopに並ぶものがなく、いろいろ試しても結局Photoshopに帰ってくるというパターンを繰り返していたのです。豊富な色調補正機能、変形機能、調整レイヤー…。「そんな機能、イラストを描くのに必要?」と思うかもしれませんが、僕にとってはかなり必要度が高かったのです。
 
でも、いろいろなiPadアプリが出てきた今、個人的には、もうMacやWindowsでイラストを描くことはないのではないかと思い始めています。ペンタブレットで描くよりもiPadに直接描くほうが直感的だし、iPad Proだとパフォーマンスの面でもほとんど不満を感じないし。
 
機能面も、今のアイビスペイントなら十分に実用的だと感じています。色調補正機能や変形機能もしっかり搭載されているし。調整レイヤーの機能は存在していないので、欲を言えばそこは実装してほしいけれど。
 

 
こちらが、最近僕が描いたイラスト。背景は、アイビスペイントのアプリ内からパターン素材を呼び出して、ぼかしや色調補正をかけたもの。いろいろなパターン素材や高機能なフィルタが充実しているのもアイビスペイントの魅力の一つです。
 
 
今はときどきしかイラストを描かないけれど、それでもいざ絵を描き始めると、楽しさで時間を忘れて没頭してしまいます。まあ、全然上手に描けなくて悔しい気持ちになることも多いのですけど…。これからもときどき、思い出したようにアイビスペイントを使って、楽しい時間を過ごしていきたいです。