Macでファイルの作成日を変更したいと思っても、Finderでは変更ができません。そこでMacに標準搭載されている「Automator」を使って、作成日を変更するプログラムをつくってみました。公開しますのでご興味のある方はぜひご利用ください。
ツールを使うための事前準備
この記事で紹介するプログラムは、Macに標準搭載されている自動化ツール「Automator」で僕が作成したものです。このプログラム(ワークフロー)を使えば、単一のファイルだけでなく複数のファイルに対して、作成日を簡単に変更できます。
ただし、このプログラムを利用するには、Appleが開発者向けに提供している「コマンドラインツール(以下、CLT)」のインストールが別途必要です。CLTとは、ターミナル上で動作するさまざまなコマンドを実行可能にするツールセットです。
よくわからないツールをインストールするのに抵抗感があるかもしれませんが、Appleが提供するツールなのでどうかご安心ください。CLTのインストール手順は以下のとおりです。
xcode-select --install
xcode-select -p
補足情報
XcodeやHomebrewなどの開発ツールをインストールしたことがある場合、CLTはすでにインストール済みです。上記のコマンドでインストールの有無を確認してみてください。
ワークフローのインストール
事前準備が完了したら、次にワークフローをインストールしましょう。以下のリンクからZIPファイルをダウンロードしてください。
→ファイルのダウンロード(189KB)
ダウンロードしたZIPファイルをダブルクリックして解凍すると、「ファイルの作成日付を変更.workflow」というファイルが現れます。このファイルをダブルクリックすると、「クイックアクションをインストールしますか?」というダイアログが表示されますので[インストール]を選択します。これでインストールは完了です。
ワークフローの使い方
インストールが完了したら、実際にワークフローを使ってファイルの作成日を変更してみましょう。以下の手順に従って操作してください。
ポイント
- 入力する日付は24時間表記ですので、AM/PMの指定は不要です。
- 複数ファイルを選択した場合、一括して同じ日付・時間に変更されます。
アンインストール
このプログラムが不要になった場合、以下の手順でアンインストールが可能です。
免責事項とシステム条件
このプログラムを利用する際には、以下の注意点をご確認ください。
免責事項
- 一度変更したファイルの作成日を元に戻すことはできません。操作を実行する前に必ず内容を確認し、慎重に操作してください。
- 本プログラムを使用したことによって発生したいかなる問題や損害についても、当方は一切の責任を負いません。あくまで自己責任でご利用ください。
システム条件
- 本プログラムは macOS Sequoia 15.2 で作成され、 macOS Monterey 12.7 で動作確認を行っています。
- 上記以外のバージョンでも動作する可能性はありますが、環境によっては予期せぬ不具合が生じる場合があります。最新版のmacOSでの使用を推奨します。
このプログラムをつくった理由
蛇足ではありますが、このプログラムを作成するきっかけについて触れておきます。
最近、あるトイカメラで写真を撮影したところ、画像の作成日が実際の撮影日とはまったく異なっていました。Macの「写真」アプリに読み込ませると、ライブラリの並び順がおかしくなってしまい、困ったことになったのです。
写真アプリ内で撮影日を変更する機能はありますが、複数の画像を一括して変更するのは非常に手間がかかります。その煩わしさを解消するために、Automatorを使ったワークフローを作成したというわけです。
同じような問題を抱えている方々がいましたら、ぜひお試しください。役に立てば幸いです。