編集者・小平淳一の共有ノート編集者、ライター、クリエイティブディレクター。伝えたいことを実名で書き連ねます。

編集作業でのJedit Xのありがたさ

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僕は、Mac用のテキストエディタの「Jedit X」を愛用しています。もう10年近くになるでしょうか。最近は、文章の執筆ではEvernoteなどほかのツールを使うこともあるのですが、編集作業だけはJedit Xがなければやっていけません。
その理由は、大きく分けて2つあります。1つは、文字数のカウントのしやすさ。そしてもう1つは、強力な検索置換機能にあります。

文字数のカウント

まずは、文字数のカウントのしやすさについて。
編集作業での文字合わせでは、○○文字×△△行という考え方で調整をしていきます。発注の時には、「ここはだいたい300文字で」というようなざっくりとしたお願いをすることもありますが、デザインやレイアウトに送る前には、1行文字数をしっかり考えて調整したほうが後々のズレが少なくなるのです。

その点、Jedit Xでは、キーボードショートカット一発で、1行文字数を変更できるのがとてもありがたいのです。その上、ウインドウ左側に行番号を表示する機能もあるので、いちいち数えなくても何行あるのかがわかります。

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まあ、Jeditであまり神経質に文字合わせをしても、欧文のツメなどの関係で実際の字送りが変わってしまう箇所も出てきます。どのみち初校以降で文章に手を入れることも多いので、最近は、最初からそれほど厳密に文字数を合わせる必要はないと感じていますが、それでも、やはり原稿を送る時にはなるべく文字数は合わせておきたいところです。この文字数合わせがしやすい点だけでも、Jedit Xには感謝しています。

強力な検索機能

そして2つ目は、強力な置換機能があること。
これに関しては、本当に多機能すぎて、話し始めたらきりがないほど。シンプルなことからいえば、全角数字や全角欧文は、それこそメニューから一発で半角にしてくれます。

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そして、検索置換機能では、「正規表現」に対応してくれます。正規表現というのは、さまざまな条件を特定の書式で表現できる機能のことですが、馴れていない人にとっては少々敷居が高く感じるかもしれません。編集作業でよく使う例としては、「\t」がタブ、「\n」が改行キャラクターなど、特殊文字を検索置換に使うというのがわかりやすいかもしれません。

例えば、ブログっぽい文章の書き方が癖になっているライターさんだと、段落と段落の間に空白行を入れてきたりします。ブログだとそれで見やすくなるのですが、紙の本だとそれが逆に読みにくくなったり、そもそも雑誌の慣例的にNGだったり。そこで、「\n\n」(改行が2つ連続している箇所)を検索して「\n」に置換したりします(改行を1つにする)。

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さらに雑誌の場合、媒体ごとの表記ルールに従って、原稿を整理する必要もあります。たとえば、「いったん」は「一旦」ではなく、必ずひらがなにするといったような。こういうときJeditなら、表記の置換ルールをまとめておけば、複数一括置換機能を使ってテキストをまとめて置換します。動詞なども、活用をすべてルールに登録しておくことで、しっかり置換できるのがうれしいところです(例:「わかる」の場合は、「分かる→できる」のほか「分から→わから」「分かり→わかり」「分かろ→わかろ」「分かっ→わかっ」なども登録しておくと置換漏れが防げる)。

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さらにこの複数一括置換機能を使えば、「だ・である」文を「です・ます」文に一括置換することなんてのもできます。もちろん、機能を使った後でおかしな部分がないかをチェックしていく必要はあるのですが、使うか使わないかで効率が大幅に変わってきます。

Jedit Xは有料のソフトではあるのですが、Macを使っていて、文字を仕事で扱うユーザなら買っても損はしないと思います。古くからMacを使っている人には有名なソフトですが、若いMacユーザは知らない人もいると思いますので、まだの方はぜひ試してみてください。

Jedit X 公式サイト(Artman 21)

P.S.そういえば、同社は縦書きにも対応した「Hagoromo」もリリースしていたんだっけ。まだ試していないけれど、使ってみようかな…。

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