Apple TVはテレビ用スピーカで真価を発揮する

Digital Life

Apple TVは、音楽を聴いたりさまざまなビデオコンテンツを視聴したりといったことができ、Appleライフの楽しさを大幅に拡張してくれるデバイスです。しかし、そうした音楽やビデオコンテンツは、オーディオのクオリティを向上させることでより心地よく楽しめるようになります。そのためにお勧めしたいのが、テレビ用スピーカの導入です。

テレビの音質が不満の種だった

我が家のテレビは東芝製の32型。購入したのは10年ほど前ですが、目立ったトラブルもなく稼働してくれています。

ただ、音が貧弱な点だけは長い間不満に思っていました。しっかりしたオーディオ用製品に比べれば音質は雲泥の差。Apple TVとテレビをつないで音楽を楽しもうと思っても、「とりあえず普通に聞こえる」というレベル。仕事柄、たまにオーディオスピーカのレビューをすることがあるのですが、そこで評価するスピーカと比べると品質は雲泥の差。我が家のオーディオ環境をどうにかしなければ…と、ずっと思っていたのです。

最初は、アンプとスピーカを別々に買ってテレビに繋ごうと考えていたのですが、世の中にはアンプもスピーカも山ほどあり、価格もピンキリ。なかなか決めかねている中でふと目に止まったのが、ボーズの「Bose solo 5 TV Sound System」というテレビ用スピーカ。家電量販店で視聴して満足できる音質だったこと、3万2000円程度とBose製品の中では比較的安価だったことなどが決め手となり、購入を決めました。

Apple TVと使う上での大きなメリット

家に持ち帰って落ち着いて聞いてみましたが、その音質は非常に満足のいくものでした。音の分離が良く、低音も高音も、すべての楽器がしっかりと聞き取れ、心地よく音楽を楽しむことができます。また、低音をブーストするモードや話し声中心にバランスを調整するモードがあり、リモコンからワンボタンで切り替えられます。

これらのモード切り替えが簡単にできるのは、Apple TVライフを楽しむ上では意外と大きなポイントでした。純粋に音楽を楽しみたいときはデフォルトのバランスでいいのですが、ビデオコンテンツを見るとき、コンテンツによっては低音が弱かったり、逆に変に低音が効きすぎていて聞き苦しいことがあります。コンテンツの内容によってモードをこまめに切り替えたくなってくるのです。

一口にビデオコンテンツといっても、iTunes Storeの映画レンタルや動画見放題サービス、YouTubeなどいろいろなものがあり、それぞれ音質はさまざまです。いろいろなコンテンツを楽しむ中で、それぞれに合ったオーディオバランスを素早く選べるというのは大きなメリットだと思いました(また、このリモコンはテレビ用リモコンとしても使えて、今ではこれだけでテレビの操作をしています)。

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コストパフォーマンスは十分

蛇足ながら付け加えると、5万や10万円するような高価なオーディオシステムと比べれば、やはり音質は見劣りすると感じています。しかし、3万円前後という価格を考えれば音質は十分に良く、確実にコストパフォーマンスが高い製品だといえるでしょう。この手のテレビ用オーディオシステムの中ではコンパクトで置き場所にも困らず、それでいて十分な音質と便利さを提供してくれる。その点で、アンプとスピーカを別々に買うよりも良い選択だったと今では思っています。

ネックを上げるとすれば、ある程度高さがあるという点でしょうか。テレビの下側にあるリモコン受光部を塞いでしまう可能性があるので、テレビから少し離しておく必要があるかもしれません。

とはいえ、「テレビの音に不満を感じている」「Apple TVをもっといい音で楽しみたい」という人には、特にオススメです。Apple TVの楽しさを、さらにはリビングの快適さを大きく広げてくれると思いますよ。

おすすめポイントのまとめ

  • 高音から低音までしっかり聞こえる
  • 低音をブーストすることもできる
  • 話し声モードがある。通常のテレビ番組などはこちらが聞きやすい
  • リモコンでモード切り替えが簡単にできる
  • リモコンはテレビリモコンとして使える
  • コストパフォーマンスがいい!

ちなみに、下が我が家のセットアップ内容。Apple TVでもこの製品は活躍してくれますが、ゲームやテレビ録画(Playstation+torne)でも役立ってくれています。

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