編集者・小平淳一の共有ノート編集者&ライター。デジタルライフやクリエイティブに関する日々の発見を綴っていきます。 About me

散歩+iPhone+音声入力のアウトプット術

僕は、昼休みになるべく外に散歩に出るようにしています。景色を眺めながら歩いていると、いろいろな考えやアイデアが浮かんできます。そんなアイデアを逃さないために、僕はiPhoneの「メモ」を活用しています。

散歩習慣をおすすめします

僕が散歩を始めたのは、健康のために何かしようと思ったのがきっかけでした。郊外にある職場を出て少し歩けば、すぐに田園地帯に辿り着きます。車通りも少なく、遠くの山々まで見渡せる広々とした眺めで、四季の移り変わりを楽しみながらウォーキングができるのです。今のところ、特別な用事がない限り、平日のお昼はほぼ毎日散歩をしています。

散歩をしていると、頭の中にいろいろなことが浮かんできます。進行中のWebサイトリニューアル案件に関するアイデアであったり、あるいは執筆中の原稿のアウトラインだったり。

最近読んだ『学びを結果に変えるアウトプット大全』(樺沢紫苑 著、サンクチュアリ出版 刊)という本では、精神科医である著者が、脳科学に基づいたアウトプットの方法を紹介しています。そしてその本の中で、リラックスしている状態がアイデアを思いつくのに最適であり、それは脳科学の観点からも正しいという旨の話が掲載されていました。リラックスした状態で散歩することは、ひらめきを生むためにも有効だというわけです。

その本を読む前は、散歩しながらiPhoneでネットニュースを眺めることもありました。しかしその本を読んでからは、散歩中にスマホで情報収集することをやめ、ぼーっとした時間を送るように心がけました。

散歩中は音声入力が一番

この習慣のおかげで、いろいろなアイデアが閃くようになりました。もちろん中には取るに足らないものもあるのですが、きっと机にかじりついていたら浮かんでこなかったものもあるはずです。

しかし、この習慣には1つの問題があることに気がつきました。浮かんだアイデアが簡単に消えてしまうという問題です。浮かんだアイデアを活かすためには、忘れないように記憶を留めておく必要があります。しかし、忘れないでおこうとするその意識が邪魔して、今度は考えが先に進まなくなってしまうこともあります。

こんな時は、考えをいったんどこかに書き留めておくのが一番だ、そう思いました。手帳を持ち歩くという手もありますが、僕はiPhoneの「メモ」を使うのが良いのではないかと考えました。

iPhoneのメモで普通に入力してもいいのですが、僕はもっぱら音声入力を使うことにしています。単発のアイデアであれば、メモを起動して新規メモを作成し、音声入力ボタンを押してから書き留めておきたいことを話します。この場合は、話した内容が見出しとして登録されます。また、長いメモになるときは、音声入力ボタンを押しては話し、押しては話を繰り返します。1つのメモの中に複数の文章が格納されていきます。

音声入力のメリットは、単に文字入力の手間が省けることだけではありません。むしろ入力の時間で言えば、普通にフリック入力するのとそれほど変わらないと思います。それでも僕の場合は、歩きながらフリック入力をしていると、入力すること自体に気が削がれてアイデアが逃げていってしまいそうになります。音声入力に慣れてくれば、考えが逃げる前にどんどんメモしていけるようになっていきます。

また、音声入力は、声に出すことで頭の中のモヤモヤがより具体的な形になっていきます。頭の中だけで思考を積み重ねようとすると、僕の場合はつい堂々巡りになってしまいがちですが、音声入力の形でアウトプットしていくことによって、次のアイデア、また次のアイデアと思考を発展させていくことができます。

音声入力のコツは「割り切り」

iPhoneの音声入力はときどき誤変換をします。しかし、後で読み返して意味が分かるようであれば、細かいことは気にせず放っておくのがおすすめ。あくまで「メモはメモ」という割り切りが大切だと感じています。正しい文章にすることにこだわってしまうと書き留めるスピードが遅くなってしまい、頭からアイデアが逃げていってしまうのです。もちろん、後で意味を思い返せないと意味がないのであまりにもひどいときには直しましょう。

ちなみに、都会で生活している人の場合は、1人でぶつぶつ呟きながら歩くことに抵抗を感じることもあるでしょう。時と場所によっては、思いっきり不審な視線を向けられる可能性も捨てきれません。もちろんTPOを考えて控えることも重要ですが、人に聞こえない程度の小声で音声入力をするというのも一つの手です。「このボリュームだと聞き取ってくれないのでは?」と不安になるかもしれませんが、試してみると、かなりの小声でも聞き取ってくれることに驚くはずです(通常のボリュームで話すよりは誤認識が増えてしまうというデメリットはあります)。

本当は、iPhoneのメモを起ち上げずに、Apple Watchで音声入力ができればいいのですが、現在のところ、Apple Watchでメモを作成することはできないようです。早くできるようになってくれればいいのですが…。

ちなみに今回の原稿は、散歩しながら大体のアウトラインをまとめました。ひとたび話始めると次第にノってきて次々と言葉が出てくるものです。文章を書く人はもちろん、アイデアやひらめきを求めるすべての人に、散歩+iPhoneのアウトプット術をモーレツにおすすめします。