【Strayレビュー】寡黙な猫になって懐かしの未来都市を歩こう

Mac

Strayの美しいグラフィックや独特の世界観、猫が主人公という設定に魅力を感じながらも、「有料だし、買うべきか迷う…」とためらっている人もいるのではないでしょうか。この記事では、そんなみなさんに向けてStrayの正直な感想をお伝えします。これからプレイする人向けの記事なので、ネタバレは極力控えています。

Strayってどんなゲーム?

舞台はネオン輝くサイバーシティ。迷い込んだ一匹の野良猫が街を駆け巡り、世界の謎を解き明かしていくアドベンチャーゲームです。

このゲームは2022年にWindowsやPlayStation4/5でリリースされ、2023年末にはMac版が登場。さらに2024年末にはNitendo Switch版も発売されました。

ちなみに僕はMac版(App Store)をプレイしています。

猫は何も語らない。でもそれがいい

ここでは、このゲームの魅力を3つの視点で紹介しましょう。

1.猫になった気分を楽しめる

このゲームの醍醐味は、まさに猫そのものの体験ができるところ。テーブルの上に飛び乗ってグラスを落とす、屋根の上からペンキ缶を転がして床をペンキだらけにする、高価そうなソファで爪を研ぐ…。リアルでは頭を抱えてしまうような行動も、この世界では「それが猫だから」で済んでしまいます。

実生活で猫を飼っている僕はこうした一連の行為に何度も悩まされてきましたが、いざゲームの中で猫になってみると「これ、仕方ないよね」と妙に納得。むしろ「人間の都合なんて知ったことじゃない!」という猫の哲学を垣間見ることができて、とても新鮮な体験でした。

2. サイバーパンクな世界観を堪能

美しいグラフィックとサイバーパンクな雰囲気が最高です。きらびやかなネオンが灯る雑然とした街並みは、どことなくアジア的。個人的には、若い頃に歩いた上野や秋葉原、歌舞伎町の夜の路地を思い出しました。未来的だけど、どこか懐かしさも感じられる贅沢な景色です。

街の作り込みも細部まで凝っていて、ただ歩き回るだけでもワクワクします。

3. 心がほんのり温まる物語

ネタバレは避けますが、この街にはたくさんのロボットたちが暮らしており、その中には「外の世界に行きたい」と切望する者も。彼らの夢を聞きながら旅を続けると、自分自身も「外の世界を見てみたい」と思うようになります。ゲーム中、猫は何も語りません。だって猫だもの。ですがその分、ロボットたちの思いがダイレクトに響いてきます。

旅の終わりには、どこかすがすがしい気持ちが味わえるはずです。

このゲームはアドベンチャーとしては難易度が高すぎず、誰でも楽しめるバランス。多少アクション要素がある場面も、何度か挑戦すればクリアできるので安心です。

もっと世界に浸りたい

魅力的なポイントをお伝えしてきましたが、あわせてお伝えしておきたい事実が一つあります。それは「プレイ時間が短い」という点です。僕の場合、クリアだけなら10時間ほど。「メモリーを解放」という隠し要素を含めても12時間ほどですべて達成しました。RPGと比べるとかなり短いと言えます。

ただし、ゲームの価値はプレイ時間では測れません。深い世界観とストーリーに没頭できた僕は、十分満足できました。それでも「もう少しこの世界に浸っていたかったな」という気持ちはあります。クリア後に楽しめる要素や、もう少しバリエーション豊かな謎解きがあれば、さらに良かったかなと思います。

ゲームに何を求めるかで評価は変わる

Strayはプラットフォームによって価格は異なりますが、MacのApp Storeでは4000円で販売されています。この価格を高いと感じるかどうかは、「ゲームに何を求めるか」で変わってくると思います。

長時間じっくり遊びたい人や、難解な謎解きが好きな人には少し物足りないかもしれません。でも、物語や世界観を楽しみたい人にとっては大満足できる作品だと思います。少なくとも僕はそうでした。

時には、気まぐれな猫のように悩まずポチッと購入してみるのもいんじゃないでしょうか。

Mac版はこちら(App Store)

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