複数のHueランプの色を「ホーム」アプリで一発変更

Digital Life

フィリップスのHueランプ、いいですよね。スマートに明るさや色味を変更できるので、我が家でもたくさん導入しています。そのHueランプの色味をまとめて同期する方法を考えました。

昼間と夜で2つのHueランプの色を変えたい

僕がやりたいのは、書斎にある2つのHueランプの色味を同期させることです。昼間は「自然光に近い白っぽい光」で使い、夜になったら「電球色に近い暖かい光」に切り替えたい。MacやiPhoneなどにある「ナイトモード」みたいなものをHueランプで実現しようと思ったわけです。やっぱり夜は電球色に近いほうが落ち着きますし、睡眠の質も改善しますからね。

やりたいこと

  • 昼間は「自然光に近い白っぽい光」にする
  • 夜は「電球色に近い暖かい光」にする

なお、ここではiPhone/iPad、Macなどにある「ホーム」アプリを使った方法を紹介します。

我が家はとにかくAppleがITライフの中心なので、HueもApple純正のスマートホームシステム「ホーム」に紐づけて使っています。具体的には、複数台のHueランプが「Hue Bridge」というHue製品のハブ(司令塔のようなもの)と無線でつながっていて、そのHue Bridgeが「ホーム」と同期しているイメージです。

「ホーム」と同期させることにより、Apple製品のユーザは、iPhone、iPad、Mac、HomePod、そしてApple Watch、あらゆるApple製品でHueランプをコントロールできるようになります。

複数のHueランプを同期させるのにホームアプリを活用

複数のHueランプを同期させるには、「シーン」というものを設定していきます。以下、手順を説明していきましょう。画像はiPhoneですが、「ホーム」アプリならiPadでもMacでも同じ手順でOKです。

iPhoneのホームアプリでシーンを追加
まず、上のほうにある[+]ボタンを押すとメニューが現れるので、[シーンを追加]を選びます。
iPhoneのホームアプリ→新規シーンでカスタムを選択
次の画面では[カスタム]を選びましょう。
iPhoneのホームアプリ→新規シーンに名前をつける
シーンの名前を決めたら[アクセサリを追加]を押していきます。
iPhoneのホームアプリ→新規シーンでアクセサリを追加
アクセサリ一覧からシンクロさせたいHueランプを選び、[完了]をタップしましょう。
iPhoneのホームアプリ→新規シーンにアクセサリが登録された状態
このような画面になるはずです。続いて、それぞれのランプをタップして編集します。
iPhoneのホームアプリでHueランプの色味を編集
色温度などの数値で指定できれば楽なのですが、Hueではそれができません。好みの色になるように微調整していきます。
このシーンをテストで確認
色味を調整したらこの画面に戻って、[このシーンをテスト]をタップして実際のランプの色を確認。気に入らなければ再び色味を指定…と繰り返します。ここはけっこう地道な作業です。納得がいったら[完了]ボタンを押して決定します。
iPhoneのホームアプリでシーンが追加された図
完了すると[マイホーム]画面に設定したシーンが表示されます。この図では「デイモード」と「ナイトモード」がそれです。あとはこのボタンをワンタップするだけで、複数のHueランプのオン/オフと色味をまとめて変更できます。
iPhoneのコントロールセンター
また、設定したシーンは「コントロールセンター」にも表示されます。いちいち「ホーム」アプリを立ち上げなくても、コントロールセンターから操作できるというわけです。

シーンを設定しておくと、もう一つ便利なことがあります。Siriを使ってシーンを実行できるのです。僕の場合、HomePod miniに向かって、「Hey Siri ! 書斎シーン1」と声をかけると、2つのHueランプがすぐについてくれます。

シーンの名前は、SIriが判断しやすいように、紛らわしくないものを設定するといいでしょう。

オートメーションを使い、日の入とともに光を変更

せっかくシーンをつくったので、もう一歩踏み込んだ活用に挑戦してみました。

挑戦したいこと

  • 日没になったら自動で「暖かい光」に切り替える

前段階で、「自然光に近い光」と「電球色に近い光」という2種類のシーンをつくっていますので、それを「オートメーション」に組み込むだけです。やってみたら簡単でした。

新規オートメーションを作成
まず、「ホーム」アプリで[オートメーション]タブに切り替えます。[新規オートメーションを作成]ボタンがあるのでタップします。
オートメーションである時間が来た時を選択
[イベント]とは、オートメーションを発動する条件の設定です。ここでは[ある時間が来たとき]を選びます。
時間を日の入に指定
続いて[日の入]を選びます。住んでいる地域に合わせて、自動的に日の入を判断してくれます。
メンバーで自分が家にいるときを選択
また、[メンバー]の欄では、[自分が家にいるとき]や[誰かが家にいるとき]というのを設定できます。「誰か」とは、ホームを共有しているメンバーの誰かのこと。「ホーム」アプリでは、共有メンバーを設定できます。この例では、[自分が家にいるとき]を指定しています。自分だけが使う書斎エリアのライトだからです。
オートメーションで実行する内容を設定
次の画面で、実行する内容を設定します。あらかじめ設定しておいた「書斎シーン2」を選んでいます。
オートメーションをテスト
内容を確認します。念のため[このオートメーションをテスト]をタップして、問題なく動くか確かめておくといいでしょう。問題なければ、[完了]をタップ。これで設定完了です。

これで、Hueランプの色味が自動的に変わります。

家中をHueランプにしよう

以上、「ホーム」アプリのシーンやオートメーションの使い方を詳しく解説しました。これらの機能を使いこなすと、Hueランプがとっても快適になります。まだスマートランプを使っていない人は、ぜひHueランプを導入してみてください。

また、すでにHueランプを使っている人も、たくさん組み合わせると便利さがどんどん上がっていきます。僕と一緒に家中をHueランプにしちゃいましょう。

そうそう。Hueランプを買うときは、種類に注意が必要です。

まず、電力について。一般的な電球ソケットにつけられる「E26」のスマート電球でも、75W相当のものと、100W相当のものがあります。どちらを選ぶかは、電球をはめる照明器具がどこまでのワット(W)数に対応するかで決めます。

また、Hueランプは、カラータイプも数種類あります。電球色だけのもの、色温度を変更できるもの(ホワイトグラデーション)、青や赤などいろいろな色に変えられるもの(フルカラー)などです。単に色温度を変えたいだけなら「ホワイトグラデーション」を選ぶといいでしょう。我が家は基本的にこれです。

Thumbnail Photo by Choi sungwoo on Unsplash

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