iPhone版Google Analyticsは何が便利なのか

最近、iPhoneアプリ版のGoogle Analyticsを使い始めたのですが、これがかなり快適。iPhoneでさっと確認できるのが便利なのはもちろんですが、Webブラウザで見るのとは違う価値を提供してくれるのが魅力です。つまり、単にユーザインターフェイスをモバイルに合わせただけでなく「モバイルで見たときにどんな情報が気になるか」ということを考えて、欲しい情報をわかりやすく表示してくれるのがこのアプリのいいところなのです。
リアルタイムがトップに
ブログ記事を投稿したり、コンテンツを追加した直後というのは、とかく反応が気になるもの。さらに、サイトの更新をソーシャルメディアで拡散したときは、どれだけ反応があったのかは気になります。モバイルアプリでリアルタイムを上部に持ってきたのは、そういうニーズに応えるものだと思います。リアルタイムの動きを見て反応が悪かったときは、ソーシャルメディアでの投稿の仕方や記事タイトルのつけ方を一考するなどの対策ができると思います。
曜日と時間帯ごとの変化をヒートマップ化
これ、かなりうれしい機能だと思いました。アクセスの多い時間帯というのは、サイトの内容によって違ってきます。企業サイトだと昼間のアクセスが多かったり、趣味のブログだと夜のほうが多かったり。Google Analyticsでその傾向を掴むことで、最適な記事の投稿タイミングを見極められるというわけです。
目標のコンバージョンをすぐに確認できる
Google Analyticsアプリでは、「目標」機能で立てた目標を、どれくらい達成できたかがすぐにわかります。この目標設定というもの、僕は今まで使っていなかったんですが、いざ使ってみると目標の設定は意外と簡単で、なんで今までやってこなかったんだろ、という感じ。
企業サイトだとお問い合わせへの誘導が目標の一つになるわけですが、このサイトのような個人ブログでも、たくさんのページを読んでもらうために、訪問別ページビューや滞在時間の目標を設定することはメリットがあります。立てた目標をどれだけクリアできたかを分析することで、改善の余地を探れるようになるはずです。
ブラウザ版との併用が大事
Google Analyticsアプリは、ここに挙げたもの以外にもさまざまなデータを表示できます。とはいえ、アプリ版だけでは、やはりしっかりした分析はできません。きちんとした分析はWebブラウザで開いて、気になるところを深く掘り下げて分析していく必要があるでしょう。
僕は仕事でお客さんのサイトの分析をしていますが、毎月定期的に分析を繰り返していくと、ちょこちょこと改善点が見えてくるものです。モバイルアプリは「気になったときに見る」、Webブラウザ版は「スケジュールを立てて定期的に見る」と使い分けるのがいいんだと思います。